2007年11月17日土曜日

グラビアアイドルの分類

現在のグラビアアイドルを一般嗜好的に大きく分類すると、セクシーさやエロティックさなど大人っぽさを売りにする者と、子供っぽさや幼さ(ロリータ)、清純さなどの可愛らしさを売りにする者の2極に分けられる。またその境界線を繋ぐキーワードとして20世紀末より日本社会に浸透した「癒し」を売りにする者も現れている。ただしあるアイドルがどういった分類でグラビア読者に受け入れられるかは、個人的主観が大きく介在するため、明確な基準が存在するわけではない。

前者の大人っぽさを売りにする者は、10代でデビューした者が20歳を越えてから注目される場合や20代に入ってからデビューするケースが主に当て嵌まる。前歴としてはイベントコンパニオンや企業キャンペーンガール、レースクイーン経験者である場合が多い。後者の子供っぽさや清純さを売りにするグラビアアイドルは、10代でデビューするケースが殆ど。場合によっては小学生の段階からグラビア活動をする者も存在するが、子役俳優などと違い、「人前で肌を露出すること」に対する一般的な道徳観念から、またいわゆる義務教育段階の場合は学業優先や法律上の縛りで活動に制約があり、事務所には所属していても中学校卒業を待って正式にデビューする場合が多い。

第7回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞し、グラビアアイドルとして芸能活動している橋本愛実など、10代のうちは芸能活動は控えめながら、20代に入ってから積極的にグラビアアイドルとしてマスメディアに登場するようになるケースもあり、個人的な事情や所属事務所の営業戦略上の理由で、実際のデビューと本格的な売り出し時期に大きな差異が生まれる場合もある。2004年は、今までの地道なスカウト活動に加えて、他の業界や異業種からグラドルへ転身させるという手法が目立って出てきた年である。

これはアイドルを最初から育てるのではなく、地味な活動でもある程度人前での露出に慣れている素材に注目し育てた方が即戦力になるという判断が働いたものである。『日テレジェニック2004』は元銀行員のお客様係というOL経験をもつアバンギャルドの田辺はるか、パチンコメーカーのキャンペーンガール・ミスマリンちゃんとしてデビューしていた大久保麻梨子、ティーン向けファッション誌出身で「美少女戦士セーラームーン」の舞台で人気を得た小松彩夏らが選出。また『テレ朝エンジェルアイ2004』には前述の小林恵美、こちらもデビュー前にOL経験のあるアーティストハウス・ピラミッドの新人夏川純が選出された。

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